Article Title
ポラリス|FOMCを受けた運用チームの見解
2023/06/16

Share

Line

LinkedIn

URLをコピー


概要

● 6月13~14日(現地時間)に開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)を受けた運用チームの見解をご紹介します。



Article Body Text

FOMCの結果概要

6月13~14日(現地時間)に開催された米連邦公開市場委員会(FOMC)では、大方の予想通りフェデラルファンド(FF)金利の誘導目標範囲は5.00-5.25%に据え置かれました。

しかし、同時に発表されたFOMCメンバーの経済予測(SEP)によれば、2023年末のFF金利予想の中央値は5.6%と、前回3月時点の5.1%から0.5%引き上げられており、市場では米連邦準備制度理事会(FRB)が再びタカ派色を強めるのではとの警戒の声も聞かれます。

 

現状認識

2023年のコア個人消費支出(PCE)価格指数の伸び率予想の中央値が前回3月時点の3.6%から今回3.9%へと引き上げられたことに伴い、ドットチャートで示されるFOMCメンバーによるFF金利の予想も引き上げられています。しかし、現状のままでも、実質FF金利は1.2%程度*と計算され、これはニューヨーク連銀が推計する自然利子率**(2023年第1四半期のHLWモデル推計は0.6%)を0.6%も上回る水準です。ただし、過去の利上げ局面では、実質FF金利は自然利子率の推計値を0.8~1.0%上回る水準でピークをつけており、SEPであと2回の利上げ(+0.5%)が想定されていることも理解できます。

*本稿発行時点のFF金利の誘導目標範囲の中央値5.125%とSEPの2023年コアPCE価格指数伸び率3.9%より計算

**経済・物価に対して引き締め的にも緩和的にも作用しない中立的な実質金利の水準

 

FOMCを受けた運用チームの見解

今回、ドットチャートで更なる利上げが示唆されましたが、運用チームは追加利上げの実施には懐疑的な見方をしています。

(1)米銀の貸出が鈍化することで信用が次第にひっ迫するとみられること、(2)FRBによる量的金融引き締めが継続していることなど、利上げ以外の金融引き締め要因が存在するためです。さらに、2023年の利上げ幅が大きくなると、2024~2025年の利下げ幅が大きくなる可能性があることから、FOMCとしては平準化を図るために今年の利上げを抑制することも考えられます。

ちなみに、SEPでは2023年の実質GDP成長率予想が前回3月時点の0.4%から今回1.0%へと上方修正されましたが、ピクテのエコノミストチームは、米国の2023年後半の実質成長率は急速に低下すると予想しています。

FOMCの結果は、概ね運用チームが想定していた内容から大きく逸脱するものではありませんでした。SEPでややタカ派的な見通しが示されたことには意外感があるものの、これはインフレ率が想定通りに低下しなかった場合に備えたFRB自身の「保険」としての意味合いが強いと考えています。

このため、現時点で運用方針に変更はありません。

 

※将来の市場環境の変動等により、当資料に記載の内容が変更される場合があります。



●当資料はピクテ・ジャパン株式会社が作成した販売用資料であり、金融商品取引法に基づく開示書類ではありません。取得の申込みにあたっては、販売会社よりお渡しする最新の投資信託説明書(交付目論見書)等の内容を必ずご確認の上、ご自身でご判断ください。
●投資信託は、値動きのある有価証券等(外貨建資産に投資する場合は、為替変動リスクもあります)に投資いたしますので、基準価額は変動します。したがって、投資者の皆さまの投資元本が保証されているものではなく、基準価額の下落により、損失を被り、投資元本を割り込むことがあります。
●運用による損益は、すべて投資者の皆さまに帰属します。
●当資料に記載された過去の実績は、将来の運用成果等を示唆あるいは保証するものではありません。
●当資料は信頼できると考えられる情報に基づき作成されていますが、その正確性、完全性、使用目的への適合性を保証するものではありません。
●当資料中に示された情報等は、作成日現在のものであり、事前の連絡なしに変更されることがあります。
●投資信託は預金等ではなく元本および利回りの保証はありません。
●投資信託は、預金や保険契約と異なり、預金保険機構・保険契約者保護機構の保護の対象ではありません。
●登録金融機関でご購入いただいた投資信託は、投資者保護基金の対象とはなりません。
●当資料に掲載されているいかなる情報も、法務、会計、税務、経営、投資その他に係る助言を構成するものではありません。

お申込みにあたっては、交付目論見書等を必ずご確認の上、ご自身でご判断ください。
投資リスク、手続き・手数料等については以下の各ファンド詳細ページの投資信託説明書(交付目論見書)をご確認ください。

ピクテ・ゴールデン・リスクプレミアム・ファンド



関連記事


日付 タイトル タグ
日付
2024/12/16
タイトル ポラリス|2024年11月の運用状況と今後の見通し タグ
日付
2024/11/25
タイトル ポラリス|トランプ新政権の発足を控え、ポラリスは高まる不透明感に対応した運用を継続 タグ
日付
2024/11/14
タイトル ポラリス|2024年10月の運用状況と今後の見通し タグ
日付
2024/10/16
タイトル ポラリス|2024年9月の運用状況と今後の見通し タグ
日付
2024/10/10
タイトル ポラリス|ポートフォリオのリスク水準を調整~市場変動への対応力を高める タグ
日付
2024/09/24
タイトル ポラリス|金を戦略的に活用したバランス・ファンド、ポラリス タグ
日付
2024/09/12
タイトル ポラリス|2024年8月の運用状況と今後の見通し タグ
日付
2024/08/13
タイトル ポラリス|2024年7月の運用状況と今後の見通し タグ
日付
2024/08/08
タイトル ポラリス|円高進行と株式市場の調整により基準価額は下落~市場が定期的に直面する価格変動と考える タグ
日付
2024/07/17
タイトル ポラリス|2024年6月の運用状況と今後の見通し タグ
日付
2024/07/03
タイトル ポラリス|4周年を迎えたポラリス:設定来の運用の振り返り~基準価額は4年間で+75.4%(年率+15.1%)の上昇 タグ
日付
2024/06/27
タイトル ポラリス|ポラリスの基準価額は堅調に推移~年初来で+20.5%の上昇 タグ
日付
2024/06/21
タイトル ポラリス|今、ポラリスで知りたいこと ~ファンドマネジャーがお答えします~ タグ
日付
2024/06/18
タイトル ポラリス|2024年5月の運用状況と今後の見通し タグ
日付
2024/05/20
タイトル ポラリス|2024年4月の運用状況と今後の見通し タグ
日付
2024/04/23
タイトル ポラリス|ポラリスが金を組入れる理由~実物資産である金の特徴と組入れによる分散効果 タグ
日付
2024/04/23
タイトル ポラリス|2024年3月の運用状況と今後の見通し タグ
日付
2024/03/29
タイトル ポラリス|ポラリスの基準価額は年初来、設定来ともに堅調に推移~年初来では+9.7%の上昇 タグ
日付
2024/03/26
タイトル ポラリス|2024年2月の運用状況と今後の見通し タグ
日付
2024/02/27
タイトル ポラリス|2024年1月の運用状況と今後の見通し タグ
日付
2024/01/24
タイトル ポラリス|2023年12月の運用状況と今後の見通し タグ
日付
2023/12/22
タイトル ポラリス|2023年11月の運用状況と今後の見通し タグ
日付
2023/11/27
タイトル ポラリス|2023年10月の運用状況と今後の見通し タグ
日付
2023/10/24
タイトル ポラリス|2023年9月の運用状況と今後の見通し タグ
日付
2023/09/28
タイトル ポラリス|2023年8月の運用状況と今後の見通し タグ
日付
2023/08/31
タイトル ポラリス|過去のシミュレーションでの米国利上げ終了後のパフォーマンス分析 タグ
日付
2023/08/25
タイトル ポラリス|2023年7月の運用状況と今後の見通し タグ
日付
2023/07/24
タイトル ポラリス|2023年6月の運用状況と今後の見通し タグ
日付
2023/07/05
タイトル ポラリス|3周年を迎えたポラリスの設定来の振り返り~基準価額は3年間で40%超上昇 タグ
日付
2023/06/28
タイトル ポラリス|2023年5月の運用状況と今後の見通し タグ
日付
2023/06/20
タイトル ポラリスの特性をシミュレーションで分析~長期の資産形成の選択肢の一つに タグ
日付
2023/05/19
タイトル ポラリス|基本資産配分を変更-株式、債券を引き下げ、金を引き上げる タグ
日付
2023/05/18
タイトル ポラリス|2023年4月の運用状況と今後の見通し タグ
日付
2023/04/17
タイトル ポラリス|2023年3月の運用状況と今後の見通し タグ
日付
2023/03/30
タイトル ポラリス|銀行セクターの混乱は経済を揺るがすとしても2008年の再来にはならず タグ
日付
2023/03/27
タイトル ポラリス|FOMCを受けた運用チームの見解 タグ
日付
2023/03/17
タイトル ポラリス|2023年2月の運用状況と今後の見通し タグ
日付
2023/03/16
タイトル ポラリス|米銀行の経営破綻の影響について考える タグ
日付
2023/02/17
タイトル ポラリス|2023年1月の運用状況と今後の見通し タグ
日付
2023/01/27
タイトル ポラリスは2022年に+4.0%上昇 ~2022年の振り返りと今後のポイント タグ
日付
2023/01/19
タイトル ポラリス|2022年12月の運用状況と今後の見通し タグ
日付
2023/01/18
タイトル ポラリス|基本資産配分を変更、債券の組入れを開始 タグ
日付
2022/12/14
タイトル ポラリス|2022年11月の運用状況と今後の見通し タグ
日付
2022/11/18
タイトル ポラリス|2022年10月の運用状況と今後の見通し タグ
日付
2022/11/07
タイトル ポラリス|金融市場の不透明感が高まる中、2022年4月下旬以降、ポラリスは下落基調に タグ
日付
2022/10/19
タイトル ポラリス|2022年9月の運用状況と今後の見通し タグ
日付
2022/10/11
タイトル ポラリス|市場環境の不透明感が高まる中、資産配分を変更 タグ
日付
2022/09/30
タイトル ポラリス|ゴールデン・リスクプレミアム戦略のパフォーマンス特性 タグ
日付
2022/09/16
タイトル ポラリス|2022年8月の運用状況と今後の見通し タグ
日付
2022/08/15
タイトル ポラリス|2022年7月の運用状況と今後の見通し タグ
日付
2022/07/20
タイトル ポラリス|2022年6月の運用状況と今後の見通し タグ
日付
2022/06/27
タイトル ポラリス|インフレ環境下、ポラリスで株式と金に投資 タグ
日付
2022/06/21
タイトル ポラリス|市場環境に応じた資産配分を行うポラリス~設定来は株式と金の組入れが奏功 タグ
日付
2022/06/15
タイトル ポラリス|2022年5月の運用状況と今後の見通し タグ
日付
2022/05/17
タイトル ポラリス|2022年4月の運用状況と今後の見通し タグ
日付
2022/04/21
タイトル ポラリス|2022年3月の運用状況と今後の見通し タグ
日付
2022/03/28
タイトル ポラリス|2022年2月の運用状況と今後の見通し タグ
日付
2022/02/25
タイトル Gリスクプレミアム|2022年1月の運用状況と今後の見通し タグ
日付
2022/02/17
タイトル ピクテの「超分散」マルチアセット運用に迫る タグ
日付
2022/02/17
タイトル 特別対談|インフレリスクに備えて「超分散」、下落リスク抑えた資産運用を タグ
日付
2022/01/28
タイトル バーゲンハンター|2021年12月の運用状況と今後の見通し タグ
日付
2021/10/13
タイトル バーゲンハンターの足元1ヵ月間の運用状況 タグ
日付
2021/02/04
タイトル 株式と金を併せ持つことでリスクを抑制 タグ
もっと見る