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- プレミアム・ブランド|引き続き、経済正常化の流れが追い風
プレミアム・ブランド企業の株価は、2020年に続いて2021年も大きく上昇してきました。2022年年初以降、米国をはじめとした主要国の金融政策引き締め観測が高まり、成長株への売り圧力が強まる中で、プレミアム・ブランド企業の株価もマイナスの影響を受けています。しかし、経済正常化は依然として道半ばであり、経済正常化がさらに進むことがプレミアム・ブランド企業の利益成長を後押しするとの見通しに変わりがありません。
コロナ危機を乗り越え、上昇基調が続いた反動
プレミアム・ブランド企業の株価は、コロナ危機を乗り越え、2020年に続いて2021年も大きく上昇してきました。こうしたことから、当ファンドのパフォーマンス(分配金再投資後基準価額)は、2020年3月後半を底に大きく上昇し、先進国株式の平均(図表1の先進国株式)を上回るパフォーマンスを続けてきました。
2022年年初以降は、インフレ懸念の高まりなどを背景に、米国をはじめとした主要国の金融政策の引き締め観測が高まり、金利が上昇する中で、これまで大きく株価が上昇し、バリュエーション(投資価値評価)水準が高まっていた成長株(代表例:図表1のナスダック総合指数)を中心に売り圧力が強まり、下落率が大きくなっています。こうした市場全体の流れから、プレミアム・ブランド企業の株価も下落し、当ファンドのパフォーマンスもマイナスの影響を受けています。
依然として旺盛なリベンジ消費と、旅行需要回復期待・・・引き続き、相対的に高い利益成長が見込まれる
プレミアム・ブランド企業の利益成長見通しは依然として良好であるとみています。コロナ危機からの経済正常化の流れが続き、ラグジュアリー商品などを中心に「リベンジ消費」は引き続き旺盛です。
さらに、新型コロナウイルスのワクチン接種の拡大や治療薬の開発・承認などの動きもあり、人々の行動制限は緩和傾向にあります。これまで控えられてきた旅行需要が回復することで、ホテルへの宿泊機会の増加が期待されます。その先には海外旅行の本格再開で、旅先でのラグジュアリー商品をはじめ化粧品、高級酒などの免税品需要の拡大、ショッピングの際に利用されるクレジット・カード利用の拡大なども期待されます。プレミアム・ブランド企業群全体では、業績回復、あるいはさらなる拡大余地があると考えます。
プレミアム・ブランド企業の株式は、企業のファンダメンタルズ(基礎的条件)の優位性や中長期的な成長期待などから、株式市場において高く評価され、「プレミアム」が上乗せされた価格(株価)で取引される傾向があると考えられます。こうした傾向に加えて、コロナ危機からの回復局面において、株価が大きく上昇したことで、プレミアム・ブランド企業の株式のバリュエーション(投資価値評価)水準はさらに高まっています。このため、米国をはじめとした主要国の金融政策引き締め観測の高まりにより、金利が上昇する局面では、マイナスの影響を受けやすく、当面は値動きが大きくなる可能性がある点には留意は必要です。
しかし、前述の通り、プレミアム・ブランド企業は引き続き相対的に高い利益成長が期待されています。株価が下落する局面は、中長期的にみると良好な投資機会となる可能性もあるとみられます。
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