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- 鮮明となりつつある、プレミアム・ブランドの「リベンジ消費」拡大の動き
プレミアム・ブランド企業の中でも顧客に最高レベルの魅力を提供し、信頼される高級ブランド企業の2021年1-3月期の決算では、特に中国や米国などで「リベンジ消費」拡大の動きが鮮明となりつつあります。売上高はコロナ・ショック下にあった昨年同期を大きく上回り、また、コロナ・ショック前の一昨年をも上回る水準を達成しました。「リベンジ消費」拡大の動きは当面続くとみられ、プレミアム・ブランド企業の売上・利益の追い風となることが期待されます。
「リベンジ消費」拡大の動きはより鮮明に
2021年1-3月期の決算発表シーズンが始まっています。プレミアム・ブランド企業でも、いくつかの企業が決算を発表し、「リベンジ消費」拡大の動きを示唆する内容が示され始めています。
「ルイ・ヴィトン」や「クリスチャンディオール」など数多くの高級ブランドを傘下に持つLVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトンが発表した2021年1-3月期の売上高は、コロナ・ショック下にあった前年2020年1-3月期比で+32%増、さらにはコロナ・ショック前の2019年1-3月期比でも+11%増となり、成長基調を取り戻しつつあることが示されました。
再ロックダウンなど厳しい制限措置がとられていた欧州は依然として前年割れの状況が続いているものの、いち早く経済が正常化に向かい昨年後半から回復している中国市場が引き続き好調であったことに加えて、米国市場でも回復がみられました。
こうした「リベンジ消費」拡大の動きは、「グッチ」などを傘下に持つケリングやエルメス・インターナショナルなどの決算からもうかがえます。
ケリングは、中国を中心としたアジア(除く日本)や北米市場の回復などにより、2021年1-3月期の売上高は前年同期比で+21%増となりました。また、高級ブランド部門ではオンライン販売も好調で同部門に占めるオンライン販売比率は14%と前年同期(2020年1-3月期)から5%ポイントの上昇となるなど、デジタル戦略も奏功している模様です。
また、エルメス・インターナショナルも2021年1-3月期の売上高は前年同期比で+38%増となりました。中でも、中国をはじめとしたアジア(除く日本)が同+88%増、米州が同+12%増となったほか、緊急事態宣言下にあった日本でも、同+13%増となり、顧客からの熱い支持は健在であることが示されました。
顧客に最高レベルの魅力を提供し、信頼されるブランドに優位性
2021年のプレミアム・ブランド企業の売上高動向は引き続き回復基調が続くとみています。世界中の多くの人々は新型コロナウイルスの感染拡大の中で行動制限や自粛などを経験し、その反動からの「リベンジ消費」拡大の動きは、当面続くものとみられます。こうした中でも、特に最高レベルの魅力と信頼を有するブランドに優位性があるとみています。前述のLVMHモエ ヘネシー・ルイ ヴィトンや、ケリング、エルメス・インターナショナルなどは典型的な事例といえるでしょう。こうしたプレミアム・ブランド企業は相対的に高い売上高成長率と高収益性を示すことができると考えます。
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