Article Title
景況感とプレミアム・ブランド企業の株価の関係
2024/06/20

Share

Line

LinkedIn

URLをコピー

概要


●プレミアム・ブランド企業が提供する商品やサービスは、景気サイクルを通じて富裕層や熱狂的なファンが需要を下支えすると期待される。
●しかし、株式市場では一般的な消費関連銘柄と同様にみなされ、景況感の悪化局面では、株価が大きく下落することも。一方、景況感の回復局面では、株価は大きく反発してきた。



Article Body Text

プレミアム・ブランド企業の“株価”は、景況感の影響を受けやすい

当ファンドの投資先であるプレミアム・ブランド企業が提供する商品やサービスへの需要は、景気の良し悪しに影響されにくい富裕層の顧客を多く抱えていることや、熱狂的なファンが存在していることなどから、景気サイクルを通じて相対的に底堅く推移することが期待されています。

しかし、株式市場においては、一般的な消費関連銘柄と同様にみなされやすい傾向があります。過去にも、景気に対して不安が残る状況では消費者心理の冷え込みによるマイナスの影響が懸念され、プレミアム・ブランド企業の株価は大きく下落することがありました。

プレミアム・ブランド企業の株式も含まれる高級ブランド(商品およびサービス)企業の株価(図中の「高級ブランド株式」)は、過去の実績では、景況感(図中の「米ISM製造業景況指数」)の悪化局面で、大きく下落、あるいは低調な推移を示してきました。

一方、景況感の回復局面では、大きく反発、あるいは堅調な推移となりました。

利下げ転換は、景況感改善の契機となる可能性も

これまで世界的なインフレを受けて、欧米の中央銀行を中心に積極的な金融引き締め策がとられてきましたが、足元では根強いインフレ圧力は依然として残るものの、2024年3月にはスイス国立銀行、5月にはスウェーデン国立銀行、6月にはカナダ銀行、欧州中央銀行(ECB)などが利下げに踏み切り、政策転換する中央銀行の数は徐々に増えています。

過去の米国を例にとってみても、米金融当局の金融引き締めサイクルがピークに達し、利下げ転換した後、しばらくすると景況感が改善する傾向がみられました。

欧米の利上げサイクルの終了および利下げ転換が確かなものとなることは、景況感が改善に向かう契機となる可能性があります。景気に対する不安が解消されていけば、消費者心理も改善すると予想され、プレミアム・ブランド企業の株価にもプラス材料になると考えられます。

景気に対する不安が解消されていけば、プレミアム・ブランド企業の株価の反発に期待

当ファンドの投資先であるプレミアム・ブランド企業が発表した直近四半期決算からは、引き続きプレミアム・ブランド商品やサービスに対して底堅い需要が存在していることが確認されています。また、中長期的にもプレミアム・ブランド企業は、①アジア新興国の人々の購買力向上、➁固定客となりうる富裕層の存在、➂存在感を増す女性の消費パワー、といった成長ドライバーを背景に、成長していくとの見方にも変わりがありません。

米金融当局の金融政策の転換時期や、景況感の改善時期を正確に予想することは困難ですが、今後、景気に対する不安が解消されていけば、プレミアム・ブランド企業の株価は、相対的に大きく反発する可能性もあると期待されます。

【ご参考】  景気サイクルの局面別にみた、高級ブランド株式と先進国株式のその後のパフォーマンス

仮に、米ISM製造業景況指数を基に景気サイクルを4局面(①拡大、➁減速、➂後退、④回復)注に分け、それぞれの局面別に、高級ブランド株式と先進国株式のその後6ヵ月の株価騰落率(平均)を比較してみると、「➂後退」局面で高級ブランド株式は先進国株式に対してパフォーマンスが劣後しました。

その一方で、景気に対する認識が最悪期を脱し、改善に向かう「④回復」局面で、株価は相対的に大きく大きく反発する傾向を示しました。


●当資料はピクテ・ジャパン株式会社が作成した販売用資料であり、金融商品取引法に基づく開示書類ではありません。取得の申込みにあたっては、販売会社よりお渡しする最新の投資信託説明書(交付目論見書)等の内容を必ずご確認の上、ご自身でご判断ください。
●投資信託は、値動きのある有価証券等(外貨建資産に投資する場合は、為替変動リスクもあります)に投資いたしますので、基準価額は変動します。したがって、投資者の皆さまの投資元本が保証されているものではなく、基準価額の下落により、損失を被り、投資元本を割り込むことがあります。
●運用による損益は、すべて投資者の皆さまに帰属します。
●当資料に記載された過去の実績は、将来の運用成果等を示唆あるいは保証するものではありません。
●当資料は信頼できると考えられる情報に基づき作成されていますが、その正確性、完全性、使用目的への適合性を保証するものではありません。
●当資料中に示された情報等は、作成日現在のものであり、事前の連絡なしに変更されることがあります。
●投資信託は預金等ではなく元本および利回りの保証はありません。
●投資信託は、預金や保険契約と異なり、預金保険機構・保険契約者保護機構の保護の対象ではありません。
●登録金融機関でご購入いただいた投資信託は、投資者保護基金の対象とはなりません。
●当資料に掲載されているいかなる情報も、法務、会計、税務、経営、投資その他に係る助言を構成するものではありません。

MSCI指数は、MSCIが開発した指数です。同指数に対する著作権、知的所有権その他一切の権利はMSCIに帰属します。またMSCIは、同指数の内容を変更する権利および公表を停止する権利を有しています。

お申込みにあたっては、交付目論見書等を必ずご確認の上、ご自身でご判断ください。
投資リスク、手続き・手数料等については以下のファンド詳細ページの投資信託説明書(交付目論見書)をご確認ください。

ピクテ・プレミアム・ブランド・ファンド(3ヵ月決算型)



関連記事


日付 タイトル タグ
日付
2024/08/20
タイトル ブランド|足元の基準価額動向と今後の見通し タグ
日付
2024/07/25
タイトル ファンド・マネージャーの視点|高級ブランド企業の成長率は「正常化」 タグ
日付
2024/07/23
タイトル ファンド・マネージャーの視点|銘柄間格差の拡大~銘柄選別の重要性が高まる局面 タグ
日付
2024/06/14
タイトル 変化する旅行の在り方~「ブレジャートラベル」需要の拡大 タグ
日付
2024/06/12
タイトル プレミアム・ブランドにおける「イノベーション」とは?~技術革新の話ではない~ タグ
日付
2024/05/28
タイトル ブランド|株価の下支えとなる4つのポイント タグ
日付
2024/03/28
タイトル ファンド・マネージャーの視点| ケリングの業績低迷は、高級ブランド企業全般に及ぶ問題ではない タグ
日付
2024/03/25
タイトル ブランド|人々から熱望され続ける、プレミアム・ブランド タグ
日付
2024/02/22
タイトル ブランド|直近決算が示す、底堅いプレミアム・ブランド需要 タグ
日付
2024/01/05
タイトル ブランド|2024年、プレミアム・ブランドを支える3つのポイント タグ
日付
2023/11/13
タイトル ブランド|強弱はあるものの、概ね底堅い業績動向 タグ
日付
2023/10/12
タイトル ブランド|プレミアム・ブランド企業の足元の株価動向 タグ
日付
2023/08/18
タイトル ブランド|堅調な業績動向。今後は海外旅行の回復に期待 タグ
日付
2023/07/21
タイトル ブランド|設定来で先進国株式を上回るパフォーマンス タグ
日付
2023/06/15
タイトル ブランド|プレミアム・ブランド、特徴と投資対象としての魅力 タグ
日付
2023/06/05
タイトル ブランド|ファンド・マネージャーの視点~足元のプレミアム・ブランド企業の株価動向について~ タグ
日付
2023/05/26
タイトル ブランド|2023年1-3月期は好決算。今後の成長にも期待 タグ
日付
2023/04/17
タイトル ブランド|決算で示されつつある、中国のプレミアム・ブランド市場の回復 タグ
日付
2023/04/04
タイトル ブランド|引き続き、相対的に高い利益成長期待 タグ
日付
2023/03/17
タイトル ブランド|ファンド・マネージャーの視点~2023年を注目の年と考える理由 タグ
日付
2023/03/02
タイトル ブランド|業界専門家からのアドバイスを活用 タグ
日付
2023/03/01
タイトル ブランド|「中国の経済再開」をより意識した、ポートフォリオに タグ
日付
2023/02/24
タイトル 回復に向かう、世界の旅行需要 タグ
日付
2023/02/22
タイトル 中国の経済再開で、期待が高まるプレミアム・ブランド タグ
日付
2023/02/21
タイトル ブランド|中国の経済再開で動き出す、中国の消費パワー タグ
日付
2023/02/03
タイトル ブランド|2023年の展望、中国の経済再開で需要の本格回復に期待 タグ
日付
2023/01/20
タイトル ブランド|中国の経済再開による恩恵を享受 タグ
日付
2022/12/22
タイトル ブランド|不透明な市場環境の中、注目される 「価格決定力」 タグ
日付
2022/11/02
タイトル ブランド|一般的な消費財企業とは一線を画す、「ダイヤモンドの原石」 タグ
日付
2022/10/12
タイトル ブランド|市場全体の流れの中で、一段の下落に警戒しつつも、その後の反発に期待 タグ
日付
2022/08/25
タイトル ブランド|利益回復期待が高まる、トラベルおよび レジャー関連分野のプレミアム・ブランド企業 タグ
日付
2022/07/27
タイトル ブランド|相対的に高い利益成長力。過去の反発局面では、力強い株価上昇 タグ
日付
2022/06/17
タイトル ブランド|世界的な株安の影響を受けるも、長期的な成長見通しに変わりなし タグ
日付
2022/05/30
タイトル ブランド| 経済活動の正常化の流れが、株価の下支えに タグ
日付
2022/03/24
タイトル プレミアム・ブランド|経済正常化の一段の進展が支えに タグ
日付
2022/02/25
タイトル プレミアム・ブランド|ウクライナ情勢の影響 タグ
日付
2022/02/21
タイトル プレミアム・ブランド|引き続き、経済正常化の流れが追い風 タグ
日付
2022/01/06
タイトル プレミアム・ブランド企業の強力な「価格決定力」 タグ
日付
2021/12/17
タイトル コロナ・ショックを経ても変わらぬ、ブランドの魅力 タグ
日付
2021/11/29
タイトル 新たな変異株出現でも、プレミアム・ブランドの魅力に変化なし タグ
日付
2021/11/05
タイトル プレミアム・ブランド|力強い回復と期待が引き続き追い風 タグ
日付
2021/10/01
タイトル プレミアム・ブランド企業を取り巻く事業環境は引き続き良好 タグ
日付
2021/08/24
タイトル ここ最近の当ファンドの基準価額動向について タグ
日付
2021/07/16
タイトル インフレ懸念の高まりとプレミアム・ブランド企業の株価動向 タグ
日付
2021/06/28
タイトル 高い成長期待と「質」の高さに対するプレミアム タグ
日付
2021/06/17
タイトル 相対的に高い利益成長力が、株価を下支え タグ
日付
2021/05/11
タイトル 鮮明となりつつある、プレミアム・ブランドの「リベンジ消費」拡大の動き タグ
日付
2021/03/31
タイトル 個人消費回復と消費の二極化トレンドが追い風に タグ
日付
2021/03/22
タイトル 「リベンジ消費」期待から復活の兆し、プレミアム・ブランド株式 タグ
日付
2021/03/04
タイトル 「リベンジ消費」拡大で恩恵を受けるプレミアム・ブランド タグ
日付
2021/02/18
タイトル 不透明感が残る市場環境下、「強力に利益を生み出せる力」が注目される可能性も タグ
日付
2021/02/16
タイトル 復活の兆しが見え始めた、プレミアム・ブランド株式 タグ
日付
2020/11/04
タイトル プレミアム・ブランド株式を取り巻く「今」:向かい風の中明るい兆しも タグ
日付
2020/08/19
タイトル 引き続き人々の「羨望の的」となるような強力なブランド力に注目 タグ
もっと見る