Article Title
高い成長期待と「質」の高さに対するプレミアム
2021/06/28

Share

Line

LinkedIn

URLをコピー


概要

当ファンドの投資対象である世界のプレミアム・ブランド企業は、世界的な景気回復から大いに恩恵を受けると期待されることなどを背景に、株価は上昇し、バリュエーション水準は高まっています。しかし、これは高い成長期待が反映されたものであり、成長株の代表であるIT株式と比べれば割高感はありません。また、これまでもプレミアム・ブランド企業は成長期待に加えて、高収益性や強固な財務基盤などの点での優位性が株式市場では高く評価されてきました。



Article Body Text

プレミアム・ブランド企業の株式のバリュエーション水準:他の成長株と同様に上昇

世界の株式市場は、世界経済の回復期待と主要国の大規模な金融緩和策などが下支えとなり、2020年3月後半を底に大きく上昇し、バリュエーション水準(投資価値評価)も上昇しています。

こうした流れの中で、当ファンドが投資を行う世界のプレミアム・ブランド企業も、世界経済の回復から特に大きく恩恵を受けると期待されることなどから、株価が上昇し、バリュエーション水準も高まっています。予想株価収益率(PER)は、過去の水準に比べても高水準に達し、先進国株式の予想PERと比較すると割高な水準にあるようにもみえます(図表1参照)。

一方、成長株の代表例である先進国IT株式との比較でみると、同程度で割高感はありません(図表1参照)。プレミアム・ブランド企業は、特に直近足元で市場平均に比べて高い利益成長となっており(図表2参照)、成長株に分類される企業群です。

これまでも、プレミアム・ブランド企業の株式のバリュエーション水準は、高い成長期待が株価に反映されているため、市場平均に比べるとやや高めな水準で推移してきました((ご参考)当ファンド、先進国株式、先進国IT株式の予想株価収益率(PER)参照) 。

高バリュエーションの背景:①相対的に高い利益成長がゆえのプレミアム

過去の各時点における利益成長率の見通しの状況をみると、景気サイクルの影響を受けながらも、多くの時点で市場平均を上回る利益成長が見込まれていました。足元では、世界的な経済活動の再開の本格化期待が高まる中で、プレミアム・ブランド企業は、その恩恵(「リベンジ消費」拡大や、旅行需要の復活など)を大いに受けると考えられるため、短期的にはこれまで以上に高い利益成長が見込まれています。足元のバリュエーション水準は、こうした高い成長性を反映したものであると考えられます(図表2参照)。

さらに、現時点の市場コンセンサス予想(=利益見通し)は、依然として潜在成長力を十分に織り込んでいない可能性が高いと考えています。こうした点も、足元のバリュエーション水準が相対的に高くなっている1つの要因とみられます。新型コロナウイルスの世界的な感染拡大を受けた昨年前半以降、プレミアム・ブランド企業の利益に対して悲観的な見方が強まっていました。しかし、予想を上回る好決算の発表などを受けて、過度な悲観が徐々に後退し、足元では市場コンセンサス予想の上方修正の傾向が続いています。

高バリュエーションの背景:②企業のファンダメンタルズの「質」の高さに対するプレミアム

プレミアム・ブランド企業が提供する商品やサービスは、長い歴史の中で、多くの人々を魅了し続け、強力なブランド力を築いています。これは、プレミアム・ブランド企業の高収益性を支える重要な要素です。また、強固な財務基盤を有している企業も多くみられます。

さらに、例えばエルメスの高級バッグ「バーキン」やフェラーリの高級車などは、手に入れるまでに数年待たなければならないと言われますが、「購入予約状況」などを手がかりに、今後の業績動向を見通すことができます。

プレミアム・ブランド企業は、こうした企業のファンダメンタルズ(基礎的条件)の優位性や中長期的な成長期待が、株式市場において高く評価されています。このため、株式は「プレミアム」が上乗せされた価格(株価)で取引される傾向があると考えます。当ファンドのポートフォリオの構築に際しては、企業のファンダメンタルズ(基礎的条件)からみて、割高と判断される銘柄については、組入比率の削減・売却などの調整を行っています。



●当資料はピクテ・ジャパン株式会社が作成した販売用資料であり、金融商品取引法に基づく開示書類ではありません。取得の申込みにあたっては、販売会社よりお渡しする最新の投資信託説明書(交付目論見書)等の内容を必ずご確認の上、ご自身でご判断ください。
●投資信託は、値動きのある有価証券等(外貨建資産に投資する場合は、為替変動リスクもあります)に投資いたしますので、基準価額は変動します。したがって、投資者の皆さまの投資元本が保証されているものではなく、基準価額の下落により、損失を被り、投資元本を割り込むことがあります。
●運用による損益は、すべて投資者の皆さまに帰属します。
●当資料に記載された過去の実績は、将来の運用成果等を示唆あるいは保証するものではありません。
●当資料は信頼できると考えられる情報に基づき作成されていますが、その正確性、完全性、使用目的への適合性を保証するものではありません。
●当資料中に示された情報等は、作成日現在のものであり、事前の連絡なしに変更されることがあります。
●投資信託は預金等ではなく元本および利回りの保証はありません。
●投資信託は、預金や保険契約と異なり、預金保険機構・保険契約者保護機構の保護の対象ではありません。
●登録金融機関でご購入いただいた投資信託は、投資者保護基金の対象とはなりません。
●当資料に掲載されているいかなる情報も、法務、会計、税務、経営、投資その他に係る助言を構成するものではありません。

MSCI指数は、MSCIが開発した指数です。同指数に対する著作権、知的所有権その他一切の権利はMSCIに帰属します。またMSCIは、同指数の内容を変更する権利および公表を停止する権利を有しています。

お申込みにあたっては、交付目論見書等を必ずご確認の上、ご自身でご判断ください。
投資リスク、手続き・手数料等については以下のファンド詳細ページの投資信託説明書(交付目論見書)をご確認ください。

ピクテ・プレミアム・ブランド・ファンド(3ヵ月決算型)



関連記事


日付 タイトル タグ
日付
2024/11/15
タイトル ブランド|2024年年初来の基準価額動向と見通し タグ
日付
2024/09/27
タイトル 中国の景気下支え策発表を受けて、株価は反発 タグ
日付
2024/08/27
タイトル ブランド|直近四半期決算の動向と当ファンドの組入れ状況 タグ
日付
2024/08/20
タイトル ブランド|足元の基準価額動向と今後の見通し タグ
日付
2024/07/25
タイトル ファンド・マネージャーの視点|高級ブランド企業の成長率は「正常化」 タグ
日付
2024/07/23
タイトル ファンド・マネージャーの視点|銘柄間格差の拡大~銘柄選別の重要性が高まる局面 タグ
日付
2024/06/20
タイトル ブランド|景況感とプレミアム・ブランド企業の株価の関係 タグ
日付
2024/06/14
タイトル 変化する旅行の在り方~「ブレジャートラベル」需要の拡大 タグ
日付
2024/06/12
タイトル プレミアム・ブランドにおける「イノベーション」とは?~技術革新の話ではない~ タグ
日付
2024/05/28
タイトル ブランド|株価の下支えとなる4つのポイント タグ
日付
2024/03/28
タイトル ファンド・マネージャーの視点| ケリングの業績低迷は、高級ブランド企業全般に及ぶ問題ではない タグ
日付
2024/03/25
タイトル ブランド|人々から熱望され続ける、プレミアム・ブランド タグ
日付
2024/02/22
タイトル ブランド|直近決算が示す、底堅いプレミアム・ブランド需要 タグ
日付
2024/01/05
タイトル ブランド|2024年、プレミアム・ブランドを支える3つのポイント タグ
日付
2023/11/13
タイトル ブランド|強弱はあるものの、概ね底堅い業績動向 タグ
日付
2023/10/12
タイトル ブランド|プレミアム・ブランド企業の足元の株価動向 タグ
日付
2023/08/18
タイトル ブランド|堅調な業績動向。今後は海外旅行の回復に期待 タグ
日付
2023/07/21
タイトル ブランド|設定来で先進国株式を上回るパフォーマンス タグ
日付
2023/06/15
タイトル ブランド|プレミアム・ブランド、特徴と投資対象としての魅力 タグ
日付
2023/06/05
タイトル ブランド|ファンド・マネージャーの視点~足元のプレミアム・ブランド企業の株価動向について~ タグ
日付
2023/05/26
タイトル ブランド|2023年1-3月期は好決算。今後の成長にも期待 タグ
日付
2023/04/17
タイトル ブランド|決算で示されつつある、中国のプレミアム・ブランド市場の回復 タグ
日付
2023/04/04
タイトル ブランド|引き続き、相対的に高い利益成長期待 タグ
日付
2023/03/17
タイトル ブランド|ファンド・マネージャーの視点~2023年を注目の年と考える理由 タグ
日付
2023/03/02
タイトル ブランド|業界専門家からのアドバイスを活用 タグ
日付
2023/03/01
タイトル ブランド|「中国の経済再開」をより意識した、ポートフォリオに タグ
日付
2023/02/24
タイトル 回復に向かう、世界の旅行需要 タグ
日付
2023/02/22
タイトル 中国の経済再開で、期待が高まるプレミアム・ブランド タグ
日付
2023/02/21
タイトル ブランド|中国の経済再開で動き出す、中国の消費パワー タグ
日付
2023/02/03
タイトル ブランド|2023年の展望、中国の経済再開で需要の本格回復に期待 タグ
日付
2023/01/20
タイトル ブランド|中国の経済再開による恩恵を享受 タグ
日付
2022/12/22
タイトル ブランド|不透明な市場環境の中、注目される 「価格決定力」 タグ
日付
2022/11/02
タイトル ブランド|一般的な消費財企業とは一線を画す、「ダイヤモンドの原石」 タグ
日付
2022/10/12
タイトル ブランド|市場全体の流れの中で、一段の下落に警戒しつつも、その後の反発に期待 タグ
日付
2022/08/25
タイトル ブランド|利益回復期待が高まる、トラベルおよび レジャー関連分野のプレミアム・ブランド企業 タグ
日付
2022/07/27
タイトル ブランド|相対的に高い利益成長力。過去の反発局面では、力強い株価上昇 タグ
日付
2022/06/17
タイトル ブランド|世界的な株安の影響を受けるも、長期的な成長見通しに変わりなし タグ
日付
2022/05/30
タイトル ブランド| 経済活動の正常化の流れが、株価の下支えに タグ
日付
2022/03/24
タイトル プレミアム・ブランド|経済正常化の一段の進展が支えに タグ
日付
2022/02/25
タイトル プレミアム・ブランド|ウクライナ情勢の影響 タグ
日付
2022/02/21
タイトル プレミアム・ブランド|引き続き、経済正常化の流れが追い風 タグ
日付
2022/01/06
タイトル プレミアム・ブランド企業の強力な「価格決定力」 タグ
日付
2021/12/17
タイトル コロナ・ショックを経ても変わらぬ、ブランドの魅力 タグ
日付
2021/11/29
タイトル 新たな変異株出現でも、プレミアム・ブランドの魅力に変化なし タグ
日付
2021/11/05
タイトル プレミアム・ブランド|力強い回復と期待が引き続き追い風 タグ
日付
2021/10/01
タイトル プレミアム・ブランド企業を取り巻く事業環境は引き続き良好 タグ
日付
2021/08/24
タイトル ここ最近の当ファンドの基準価額動向について タグ
日付
2021/07/16
タイトル インフレ懸念の高まりとプレミアム・ブランド企業の株価動向 タグ
日付
2021/06/17
タイトル 相対的に高い利益成長力が、株価を下支え タグ
日付
2021/05/11
タイトル 鮮明となりつつある、プレミアム・ブランドの「リベンジ消費」拡大の動き タグ
日付
2021/03/31
タイトル 個人消費回復と消費の二極化トレンドが追い風に タグ
日付
2021/03/22
タイトル 「リベンジ消費」期待から復活の兆し、プレミアム・ブランド株式 タグ
日付
2021/03/04
タイトル 「リベンジ消費」拡大で恩恵を受けるプレミアム・ブランド タグ
日付
2021/02/18
タイトル 不透明感が残る市場環境下、「強力に利益を生み出せる力」が注目される可能性も タグ
日付
2021/02/16
タイトル 復活の兆しが見え始めた、プレミアム・ブランド株式 タグ
日付
2020/11/04
タイトル プレミアム・ブランド株式を取り巻く「今」:向かい風の中明るい兆しも タグ
日付
2020/08/19
タイトル 引き続き人々の「羨望の的」となるような強力なブランド力に注目 タグ
もっと見る