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- ピクテのインド株式運用チームが体感、インドの「今」 2024 (2)
●当ファンドは、発展が期待できる産業において、誠実な経営陣によって経営されている優良企業の株式を厳選した上で投資を行う、アクティブ・ファンド。投資先企業の選定の過程では、現地インドでの企業訪問や人々との交流から得られる生の情報も重視。
●今年6月、ピクテのインド株式運用チームのリード・マネージャー、プラシャント・コタリがインドを再訪。この訪問で得た知見の一部を紹介する、シリーズの第2回目です。
ビジネス・チャンスを捉え、成功につなげる力
ウッタル・プラデシュ州は、英国とほぼ同じ面積でありながら、英国の4倍の人口を抱える、インド最大の州です。
この州には、これまで知名度の高いブランドの病院はありませんでした。そこに最近、インド国内で病院チェーンを展開し、知名度が高いマックス・ヘルスケア・インスティテュートが、都市部の中心地にある病院を買収しました。この病院は、長年にわたって財政面で問題を抱えるコングロマリット企業によって、非効率な経営がなされていました。
この病院では、これまで13階あるフロアのうち、7階より上階に病床が配置されていませんでした。マックス・ヘルスケア・インスティテュートは、効率のよい病院経営のノウハウを持つことに強みがあり、この病院については、初期投資の約25%を投じれば、病床数を倍増させることができると考えています。
よりよい医療を求める多くの人々が存在するなかで、このようなビジネス・チャンスを見出し、ビジネスを成功させることは、マックス・ヘルスケア・インスティテュートの最高経営責任者(CEO)であるアバイ・ソイ氏が得意とするところであり、彼がこの案件でも再び成果を上げるものと期待しています。
投資機会を探る~起業家精神あふれる経営者が導く、企業の成長と投資家にとっての好リターン~
質の高い経営が行われている優良企業の株式のバリュエーション(投資価値評価)は、投資家からの期待が大きいため、相対的に高い水準になりやすいものです。しかし、時には悲観的な見方が浮上し、株価が大きく調整する局面もあります。こうした局面は、中長期的にみると、良好な投資機会となることがあります。その前提として、真に質の高い経営が行われている優良企業であるかを見極めることが重要になります。
(塗料業界における投資機会を探る)
インドのある塗料メーカーの例を挙げると、新規企業の参入により競争が激化するとの懸念が、同社の株価の重荷となっています。今回のインド訪問では、塗料業界の現状と今後の展開を理解するため、同社の経営陣のみならず、取引関係のあるディーラーや、その顧客である塗装業者などへのインタビューを行いました。インタビューで得られた情報などを、今後、しっかり整理・分析した上で、中長期的な投資機会となりうるか否かを、判断していく方針です。
(ガス業界における投資機会を探る)
もし、背後にあるガスタンクが爆発したら、ムンバイ市全体に危険が及ぶことでしょう(左下写真)。
インドのガス業界について理解し、投資機会を探ることを目的とし、ムンバイ港にも訪問しました。あるガス企業の経営陣とのミーティングに加えて、施設を実際に見学しました。また、ガス供給を管轄する規制当局ともミーティングを行いました。
ガスは移行燃料としての役割が期待され、業界として政府からの後押しを受けるものとみられます。さらに、その流れは他の業界にも影響が波及することが予想されます。例えば、インドの大手自動車メーカーの一角である、タタ・モーターズは、インド初のCNG(圧縮天然ガス)車を発売しています(右下写真)。
(金属業界における投資機会を探る)
鋼管メーカーであるAPLアポロの本社にも訪問しました。下の写真は、同社の本社オフィスの様子です。同社の製品である鋼管を使用し、豪華な装いにデザインされたユニークなオフィスでした。同社の社長であるサンジャイ・グプタ氏とミーティングをする機会を得ましたが、彼がいかに情熱をもって、ビジネスを遂行しているかを理解し、今後の同社の成長に対しても期待が高まりました。
インド企業の経営者は、“起業家精神”にあふれています。今回、ミーティングを行った企業の経営者の多くは、企業経営にかける際立った情熱を持っていると感じました。こうした経営者の情熱が、企業の成長、ひいては、投資家に好リターンをもたらすとの考えは、より確かなものとなりました。
次号に続く。
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