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- ピクテのインド株式運用チームが体感、インドの「今」 2024(3)
●当ファンドは、発展が期待できる産業において、誠実な経営陣によって経営されている優良企業の株式を厳選した上で投資を行う、アクティブ・ファンド。投資先企業の選定の過程では、現地インドでの企業訪問や人々との交流から得られる生の情報も重視。
●今年6月、ピクテのインド株式運用チームのリード・マネージャー、プラシャント・コタリがインドを再訪。この訪問で得た知見の一部を紹介する、シリーズの第3回目です。
外食産業にとって潜在的な成長余地の大きいインド
インドは、外食産業にとっても潜在的な成長余地が大きい市場です。そのため、インドには多くの欧米の外食関連企業が進出しています。しかし、インドでは露店や屋台などストリートフードの文化が浸透しています。露店や屋台が提供する安い食べ物に比べると、たとえファストフードであっても高価であるため、競争が厳しくなっています。そのため、欧米のファストフード関連企業は、さらなる低価格戦略をとらざるをえない状況であるほか、顧客を惹きつけるための別の何かが求められることになります。
かねてより、インド国内でドミノ・ピザのフランチャイズ運営を行う企業のビジネスの状況について、継続的に調査を行っていましたが、今回のインド訪問でもその店舗の1つを訪れました。店舗の様子は、顧客がメニューを選びやすくなっており、改装を経て明らかに魅力的になっていました。気になるピザの味はというと、私の笑顔をみていただければその答えはわかるのではないでしょうか。
宝飾品店でみた、顧客を呼び寄せる様々な工夫
昨年もインドの宝飾店の店舗を訪れる機会がありました。その時は、同じインドであっても南部と北部では、顧客の嗜好が異なり、顧客のニーズに合ったビジネスを展開することが重要であることを改めて認識しました。今回、宝飾店の店舗に訪問したところ、顧客を呼び寄せるために様々な工夫をしていることを知りました。顧客の誕生日を、宝飾店の店舗でお祝いをする、というものです。当然、誕生日プレゼントで商品を購入してもらうことが大きな目的であるわけですが、顧客との信頼関係を深めることにも役に立つことでしょう。
市場拡大が期待される美容業界
インドでは、美容製品(シャンプーやコンディショナーから、メイクアップ製品・スキンケア製品などの化粧品)の市場拡大も期待されています。これまでパパママ・ショップ(家族経営的な小規模商店)や薬局、あるいは百貨店の化粧品コーナーなどが主な販路でしたが、近年はマルチブランドの美容製品を取り扱う専門小売業者(実店舗、eコマース含む)なども登場しています。美容製品を取り扱うディーラーの1つを訪れ、美容業界の今を直に知ることができました。今回、得られた情報を基に、成長が期待できる美容業界において、持続的に成長するためには何がカギとなるかをしっかり見極めていきたいと考えています。
医療現場の情報技術~よりよい医療サービスの提供と投資リターンのカギ~
大規模な中央病院では、複数の集中治療室(ICU)を管理する指令センターを見学させてもらう機会もありました。この指令センターでは、モニターで患者の様子だけでなく、各患者に取り付けたセンサーからリアルタイムで送られてくる様々な生体データを監視することができます。
病院で活用される情報技術を駆使した設備などは、常にアップデートが必要です。これには、当然、投資資金が必要になりますが、患者に対してより良い医療を提供できるようになることに加えて、患者1人当たりの収益性向上にもつながると期待されます。こうしたことから、病院経営というビジネスは、ホテルやショッピング・モールなどの不動産重視のビジネスよりも、投資の観点からみると大きな魅力があると考えています。
消費者の嗜好の変化を知る
スーパーマーケットの顧客のカートの中身を観察することで、インドの消費者の嗜好がどのように変化しているかを知ることができます。訪れたのは小さな町のスーパーマーケットでしたが、多くの顧客が、その店のプライベートブランド商品を選んでいること、あるいは、インドではこれまでなじみがなかったブルーベリー(冷凍ですが)なども選ばれていました。消費者の嗜好の変化を正しく知ることも、今後の投資先の選定において、重要になると考えています。
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