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- 2023年年初来の当ファンドのパフォーマンス状況
●2023年年初来のインド株式市場は、値動きの大きな展開に
●当ファンドの基準価額は年初来で上昇。一貫して優良企業の株式に厳選投資を行ってきたことが奏功
●インド株式への投資では、個別銘柄の調査・分析を通じて投資先をしっかり選別していくアクティブ・アプローチが重要と考える
2023年年初来のインド株式市場と当ファンドのパフォーマンス状況
2023年年初以降のインド株式市場は、値動きの大きな展開となりました。1月後半に明るみに出た、新興財閥アダニ・グループにおける不正会計疑惑を受けて、同グループ企業や取引のある銀行などを中心に株価が大きく下落したことが響き、2月前半にかけて市場全体も急落しました。さらに、3月には欧米発の金融不安の高まりや、それでもなお、米金融当局が利上げを継続したことなどから、投資家のリスク回避の動きが強まったこともマイナス材料となりました。
その後、4月以降については回復の兆しも見え始めています。良好な企業決算の発表や、消費者物価指数(CPI)の伸びが鈍化し、インド準備銀行(中央銀行)の利上げサイクルの終了が視野に入りつつあることなどから、景気の持ち直し期待が高まっています。さらに5月には、インド最高裁判所が任命した委員会が米調査会社が主張していたアダニ・グループによる株価操作疑惑について、決定的な証拠はないとする報告書を公表しました。これを受けて、インド企業のガバナンス(企業統治)に対する投資家の懸念が和らいだこともプラス材料となっている模様です。
こうした市場環境下、当ファンドの基準価額は年初来で上昇しています。
また、上昇率はインドの代表的な株価指数(MSCIインド10/40株価指数、配当込み、円換算ベース)(グラフ中では「インド株式」)を上回っています。※2023年6月5日時点の状況
インド株式の中でも、優良企業の株式に厳選投資を行うアクティブ・ファンド
当ファンドは、誠実な経営陣によって経営されている優良企業の株式を厳選した上で投資を行う、アクティブ・ファンドです。このため、当ファンドの組入銘柄や組入比率は、インドの代表的な株価指数の構成銘柄や比率とは異なり、その結果、パフォーマンスにも違いが生じます。
2023年年初来、当ファンドの基準価額が、インドの代表的な株価指数(MSCIインド10/40株価指数、配当込み、円換算ベース)(以下、株価指数)の上昇率を上回った(アウトパフォーム)要因には、株価指数の対象外で、魅力があると判断し、当ファンドで組入れていた企業の株価が上昇したこと(要因①)、株価指数の対象企業で、ガバナンスに対する懸念が高まり株価が急落した企業の株式を、当ファンドでは保有していなかったこと(要因➁)、などがありました。
当ファンドの運用チームでは、インド株式への投資において、中長期的に良好なリターンを獲得するためには、個別銘柄の調査・分析を通じて投資先をしっかり選別していくアクティブ・アプローチが重要であると考えています。
この理由の1つには、投資対象として魅力的と考えられる企業の中には、インドの代表的な株価指数では対象外とされているケースがあるためです。株価指数に連動した運用成果を目指すインデックス・ファンドでは、成長の恩恵の一部を取りこぼしてしまう可能性があると考えています。
また、代表的なインド株価指数で対象とされている企業の中には、ガバナンスなどに問題を抱えている企業が含まれている可能性があり、こうした企業の株式への投資を避けることも重要であると考えています。
※将来の市場環境の変動等により、上記の内容が変更される場合があります。
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