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- ピクテのインド株式運用チームが体感、インドの「今」(3)
●当ファンドは、発展が期待できる産業において、誠実な経営陣によって経営されている優良企業の株式を厳選した上で投資を行う、アクティブ・ファンド。投資先企業の選定の過程では、現地インドでの企業訪問や人々との交流から得られる生の情報も重視。
●今年5月、ピクテのインド株式運用チームのリード・マネージャー、プラシャント・コタリがインドを訪問。この訪問で得た知見の一部を紹介するシリーズの第3回目(最終回)です。
番外編|インドに進出する日系企業の「インド愛」を知る
今回、インドに進出している日系企業を訪問する機会も得ました。彼らが、インド事業を愛情をもって育てていることがわかりました。
農業機械をはじめとした産業機械大手クボタは2022年4月、インドのトラクター大手のエスコーツを買収しました。この買収は、クボタにとって過去最大の案件となりました。今回お会いすることができたクボタのインド現地法人の日本人経営陣は、インドを重要な市場として考え、さらに世界展開をする製造拠点に育てたいと強く望んでいました。
また、日立製作所グループのインド現地法人も同様に、インドについて、有能な技術者をより低コストで雇うことができること、市場は大きな潜在成長力を有していること、さらにインド政府の政策も追い風になること、など魅力を兼ねそろえた事業環境であると考えているようです。日立製作所グループがインドで複数の事業を展開し、それを拡大し続けていることを知り、驚きました。近年、同グループが受注した米国向けの地下鉄車両の製造を、インドで行う可能性もある模様です。
さらに、マルチ・スズキ・インディアのインド国内工場にも足を運びましたが、安価な自動車の製造においても、精密な製造ができるレベルの自動化が進んでいることに感銘を受けました。彼らが手がける新型モデルは、見た目も魅力的で低価格車の印象は全くありません。スズキは、インド政府と合弁で1981年に「マルチ・ウドヨグ」を設立、2002年にはこれを子会社化、その後2007年に「マルチ・スズキ・インディア」と社名を変更しました。マルチ・スズキはインドの自動車市場で圧倒的なシェアを誇る大成功を収めていることなどもあり、足元の時価総額はスズキのおよそ2倍です。
しかし、注意しなければならないことがあります。日本からのインドへの投資がすべてうまくいっているわけではありません。
第一三共が2008年にインド最大の製薬会社ランバクシー・ラボラトリーズを買収しました。買収発表直後、ランバクシー社の工場における品質問題などを受けて、米食品医薬品局(FDA)から米国への製品輸出禁止措置を受けました。その後、2014年には結局、第一三共はランバクシー・ラボラトリーズをインドの同業他社であるサン・ファーマシューティカル・インダストリーズに売却するに至っています。
ちなみに、サン・ファーマシューティカル・インダストリーズは、ディリップ・シャングヴィ社長の経営手腕により、成長を遂げており、投資家の期待に応えていると感じています。
ピクテのインド株式運用チームが運用を行う当ファンドは、発展が期待できる産業において、誠実な経営陣によって経営されている優良企業の株式を厳選した上で投資を行う、アクティブ・ファンドです。
※将来の市場環境の変動等により、上記の内容が変更される場合があります。
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