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- インド株式への投資 ~厳選投資のすすめ~
●iTrustインド株式は、インド企業の株式に厳選投資を行うアクティブ・ファンド。株価指数対象外の魅力的な企業への投資が可能であるほか、問題を抱える企業への投資を避けられる可能性も高い
●銘柄厳選のポイントは、短期的なトレンドではなく中長期的に持続的な成長が期待できるか。さらには、経営陣の質も重視
●引き続き、中長期的に持続した成長が期待できる産業分野の、真の優良企業を厳選した上で投資を行っていく方針
インド企業の株式に厳選投資を行うアクティブ・ファンド
iTrustインド株式(以下、当ファンド)は、インド企業の株式に厳選投資を行うアクティブ・ファンドです。
株価指数などに連動した運用成果を目指すインデックス・ファンドとは異なり、ピクテのインド株式運用チーム(以下、運用チーム)が丹念な企業調査や現地調査を行い、その上で投資銘柄を厳選し、中長期的に好リターンを目指すファンドです。
運用チームは、インド出身で、20年以上の運用経験を持つ、まさにインドを知り尽くしたプラシャント・コタリがリード・マネージャーを務めています。
インド企業の株式に厳選投資を行う利点として、以下があるとみられます。
インド企業の株式に厳選投資を行う利点① 株価指数に採用されていないが、魅力的な企業が多く存在
運用チームでは、インドの代表的な株価指数に採用されていないものの、投資対象として魅力があるインド企業は多く存在していると考えています。当ファンドのポートフォリオは、株価指数に採用されているか、いないかにかかわらず、運用チームが中長期的に持続した成長が期待できる真の優良企業と確信する銘柄が占めています。
インド企業の株式に厳選投資を行う利点➁ 問題を抱える企業への投資を避ける
また、企業統治(ガバナンス)などに問題を抱える企業もあることから、一括りに、「インド株式への投資は、相対的に高リターンが期待できる」と、言い切れないこともありえます。ガバナンスの問題で記憶に新しいところでは、新興財閥のアダニ・グループにおける不正会計疑惑があります。こうした疑惑を受けて、アダニ・グループ傘下の企業の株価が大幅下落となり、その影響を受けてインドの代表的な株価指数は軒並み下落する局面がありました。インド株式への投資においても、問題を抱える企業への投資を避けるなど、投資先をしっかり厳選していくことは重要であると考えられます。
2024年11月末時点の当ファンドの組入銘柄数は、35銘柄です。また、インド株式をより広くカバーしているMSCIインド株価指数(156銘柄)との重複は20銘柄、それ以外の15銘柄は、株価指数に採用されていない銘柄です。
銘柄厳選のポイント|短期的なトレンドではなく、中長期的に持続した成長が期待できること
インドは、世界の中でも高い経済成長が期待される国であり、そうした市場の拡大を追い風に、企業の利益成長も期待できると考えられますが、運用チームでは、中長期的に持続して発展が期待できる分野として、以下の4分野に注目しています。
これらの分野は、インドの魅力的な「人口動態」や成長を後押しする「政策」によって、市場の拡大や産業の発展が期待できるという点で共通しているとみられます。
個別企業に関しては、持続的な成長を可能にする競争優位性を有しているかや、経営陣の質に注目します。長期の経営ビジョンを持ち、財務規律と利益成長、高収益性を実現している、誠実で熱意ある経営陣が経営する企業を評価します。
投資銘柄の厳選に際しては、企業の経営陣との面談だけではなく、現地でその企業の取引先企業や、競合企業、顧客、業界にかかわる規制当局の担当者などに直接会い、広く情報を収集していくことを重視しています。様々な角度から得られる情報を、まさに、点と点をつなげて線にしてくような丹念な調査によって、真の優良企業を探していきます。
銘柄例|メイクマイトリップ
2024年11月末時点で当ファンドの組入上位3位のメイクマイトリップは、インド最大級のオンライン旅行サービス企業です。同社は、注目分野の1つである「インターネット・エコノミー」の銘柄です。
インドにおける旅行関連需要は、消費意欲旺盛な中間所得層の拡大を背景に、増加していくと予想され、そうした中で、オンラインでホテル宿泊や航空券、バスなどの予約サービスへのニーズは今後も引き続き高まっていくと期待されます。成長が期待される市場において、同社は、熱意があり、市場を熟知する創業第一世代の経営陣が経営の舵をとり、長らく続いた赤字状態から脱却し、着実な成長路線をたどる企業です。同社の強みは、インド国内に広大なネットワークを有し、高い市場シェアを誇っている点です。
運用チームでは、コロナ禍真っ只中で、旅行をすることなど誰も考えられないような時期であった2020年3月より同社への投資を開始しました。コロナ禍を乗り越えれば、業績は大きく回復し、中長期的に成長が見込めると考えていたためです。実際、その後、業績は回復し、株価も大きく上昇しました。
銘柄例|トレント・ファーマシューティカルズ
2024年11月末時点で当ファンドの組入上位9位のトレント・ファーマシューティカルズは、インドの大手製薬会社の一角を占めています。同社は、注目分野の1つである「ヘルスケア」の銘柄です。
インドは医薬品の分野で世界的に強みがあり、米国などをはじめ世界中でジェネリック医薬品を提供しています。ただし、運用チームでは、インド国内市場における医薬品ニーズにより注目しています。
経済的に豊かになり、ライフスタイルの変化により、糖尿病をはじめとした慢性疾患の罹患者数は急増しています。こうした市場環境下、同社は慢性疾患治療薬の領域に強みを持っていることが特徴です。糖尿病や心血管疾患などの慢性治療薬に注力していることに加えて、小規模な競合他社を買収することなどによって、規模の拡大も実現しています。長年にわたって、売上・利益成長と高収益性を実現している優良企業であるとみています。
運用チームでは、日本でのファンド設定以前の2012年3月から同社への投資を開始しており、組入比率の調整を行いながら、長期的に保有しています。
今後の運用方針|引き続き、真の優良企業に厳選投資
当ファンドの運用に際しては、今後も引き続き、インドの魅力的な人口動態や成長を後押しする政策などを背景に、中長期的に持続した成長が期待できる産業分野の、真の優良企業を厳選した上で投資を行っていく方針に変わりはありません。また、どんなに成長が期待できる企業でも、過度に割高な株価で取引されている場合には、投資を控える、あるいは投資比率を引き下げ、妥当と考えられる株価で取引されている他の優良企業に投資資金を振り向けます。
こうした投資方針をブレることなく、一貫して実行していくことが、中長期的に良好な投資成果を得るためには重要であると考えています。
前述の注目する4つの分野については、今後も中長期的な成長が期待できるとの見方に変わりがありません。また、最近では、4つの分野以外にも「消費財」分野に投資機会があるとみています。
インドの消費者が、今後さらに可処分所得を拡大させていくことで、消費は量的な拡大だけでなく、質の面でもアップグレードされ、消費財の各方面でプレミアム化が進むのではないかと考えられます。そこで注目される企業例としては、高級時計や宝飾品などの製造・販売を行うプレミアム・ライフスタイル企業のほか、各種有名ブランドを取りそろえるビール製造企業などが挙げられます。
一方、都市部だけではなく、農村部での可処分所得の増加と生活水準の向上によって恩恵を受けるであろう消費関連企業もあると考えています。例えば、石けんや洗濯用洗剤などの日用消費財を製造・販売する企業や、農村地域でのパッケージドリンクの需要増加に対応している飲料企業などが挙げられます。
今後も、インドには、魅力的な投資機会が新たに出現する可能性があると期待しています。丹念に、そして忍耐強く調査・分析を行い、真の優良企業を発掘していく考えです。
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