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- インド中銀が市場予想に反して政策金利を据え置き
●インド中銀は2023年4月6日、市場予想に反して政策金利の据え置きを決定
●背景には金融不安の影響や、景気下支えに政策の軸足をシフトしつつある可能性も
●足元のインド経済においては、エネルギー価格の低下と内需の回復がカギ。今後の金融政策動向にも注視が必要
インド中銀、市場予想に反して政策金利の据え置きを決定
インド準備銀行(中央銀行)は2023年4月6日、政策金利を据え置くことを決定し、政策金利のレポ金利を6.50%で維持しました。市場の大半が0.25%の利上げを予想していましたが、インドの金融政策委員会はメンバー(6人)の全会一致で据え置きを決定しました。
インド中銀の声明文によると、今回据え置きを決定した背景には、これまでの利上げの効果を評価する必要があるためと指摘しています。また、足元の金融不安の影響を見守りたい姿勢もにじませています。なお、ダス総裁は会見で、今後の会合で必要に応じて行動することを躊躇しないと述べ、利上げ再開に含みを残しました。
今回のインド中銀の決定について、市場では概ね好意的に受け止められている模様です。
また、インド中銀は政策の軸足を、そろりと経済下支えにシフトさせている可能性も考えられます。
※詳細は、2023年4月7日発行の今日のヘッドライン「インド中銀、意外な据え置きながら反応はまずまず」をご参照ください。
今後のインド中銀の政策動向にも注視が必要
依然として世界的にインフレが長期化する可能性が懸念されています。ロシアによるウクライナ侵攻を受けて、エネルギー価格は高騰しましたが、インドはエネルギー資源の多くを輸入に頼っているため、この影響を免れることはできませんでした。
しかし、欧米などに比べるとコロナ・ショック後の世界的なサプライチェーン(供給網)の混乱などから生じているインフレ圧力の直接的な影響は、比較的小さいとみられています。
インドの2023年2月の消費者物価指数の前年比伸び率は、インド中銀のインフレ目標の上限(6%)をやや上回る水準です。
足元のインド経済において、エネルギー価格の低下と、内需の回復などが成長率の加速には欠かせないとみられます。インド経済の先行きを見極める上でも、今後のインド中銀の政策動向には注視していく必要があるとみています。
※将来の市場環境の変動等により、上記の内容が変更される場合があります。
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