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- インド株式|「成長」が魅力
インド経済は、足元で相対的に高い経済成長が期待されています。今後も中長期的にみると、若い人口が多く、消費拡大が経済成長をけん引すると期待されます。また、海外からの資本流入も続き、経済成長の後押しとなるとみられます。一方、インド経済・社会には依然として課題も多く残されています。経済発展は道半ばであり、成長余地は大きいとみられます。
相対的に高成長が続くインド経済
インド株式への投資では、「成長」が期待できるということが大きな魅力の1つでしょう。
世界の主要国の経済成長率の推移をみると、2000年以降、インド経済は相対的に高い成長率を達成してきました。
直近では、2020年の新型コロナウイルスの感染拡大により、経済活動が停滞する事態に見舞われたことから、大幅なマイナス成長となったものの、その後は大きく回復に向かいました。
さらに今後は、中国を上回る高成長が見込まれています。
若い人口が多い|労働力が豊富で、個人消費の拡大が経済成長をけん引
インド経済の成長期待を支える要因の1つには、若い人口が多いことが挙げられます。生産年齢人口(15~64歳)と呼ばれる層が主要国に比べても多く、労働の担い手が豊富です。若い人々を中心に労働によって所得を増やし、消費を拡大していくことで、経済成長は大きくけん引されると期待されます。
少子高齢化が進む日本は、1990年半ば以降、生産年齢人口が減少の一途をたどっています。また、中国も2016年以降、生産年齢人口が減少に転じています。これに対して、インドでは、生産年齢人口の増加が、2040年前半まで続くと予想されています。
海外からの資本流入|改革による非効率性の是正・経済成長期待の高まり
2014年に発足したモディ政権は、2期目に入っています。同政権下では様々な改革が実施され、経済成長の後押しとなってきました。ビジネス環境も大きく改善し、海外からの投資マネーを呼び込むことに成功しています。こうした海外からの資本流入は経済成長に寄与しています。
依然として課題は多い|経済発展は道半ば、解決の過程でさらなる成長余地
モディ政権の下、様々な改革が進められ着実に経済成長を遂げているインドですが、課題も多く残ります。
例えば、足元でも、製造業の振興および雇用の創出に向けた「メイク・イン・インディア」(製造業振興)を強化していますが、付加価値の高いハイテク製品の輸出は緩やかに増加しているものの、ハイテク製品の輸出割合は中国をはじめ周辺アジア工業国に比べると依然として低い水準です。
インドは、1990年代から欧米向けのITサービス輸出国として台頭してきましたが、一方で中国や周辺アジア諸国に比べて製造業の成長が遅れていました。インド国内の経済成長に伴い、家電製品、パソコンといった耐久消費財など、特に高付加価値製品の国内需要が増加する中、その需要の多くは輸入品に頼らざるを得えない状況にあります。輸入分を代替できる国内産業と海外で稼げる産業を育成していくことは、これからも大きな課題となるでしょう。
また、高い成長を続けている一方、国の平均的な豊かさを示す指標である1人当たりGDP(国内総生産、名目ベース)をみると、2021年時点では主な新興国の中でも低い水準にとどまり、日本の1人当たりGDPでいうならば、1970年ごろの水準です。
経済成長によって、消費拡大の原動力となりうる中間層は拡大しつつありますが、2020年時点でも全人口の6割以上が低所得層であると推定されています。インドでは、地域や職業、カースト制度の影響などから、格差問題が大きく残されていることも、今後、インド経済・社会がさらに発展していく上で解決されていかねばならない問題の1つでしょう。
インド経済の発展は依然として道半ばであり、課題が着実に解決されていく中で、さらなる成長の余地が生まれると期待されます。
経済成長を背景に、上昇してきたインド株式
長期的な過去の実績では、経済成長などを受けて、インド企業は利益成長を達成し、株価は上昇を続けてきました。今後も相対的に高い成長が期待されていることは、インド株式にとって追い風となると期待されます。
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